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大社淑子さん(高02)が翻訳され、1991年10月に朝日新聞社より出版されました 『最初の礼砲』-アメリカ独立をめぐる世界戦争-(バーバラ・W・タックマン著) が、このたび ちくま学芸文庫(twitter)に収録されました。
初版より約30年、世の中は大きく変化し、当時には想像すらできなかった様相を呈しています。さらに今、重大な試練を与えられています。このような中にあってなお再版されるということは、この著書が人類にとって普遍的な価値を持つ作品であるからに他なりません。
「本書を翻訳する機会を得て、私は様々な歴史上の事実とその教訓を学ぶことができた。(中略)人間の傲慢さや利己的な性格がいかに当事者の目を曇らせてしまうか、人間のうちに潜む物欲と残虐性、リーダーシップのあり方、高潔な心情を持つ人々の勇気と知性や、不可能を可能にする剛胆さ、そして、いつもながら戦争の不毛、悲惨、愚かさを痛いほど思い知らされた。」 「これを機会に、タックマンの作品がこれまで以上に読まれ、日本の読者に大きな感銘を与えることを願ってやまない。」(大社淑子 文庫版訳者あとがき)より
【内容】
そして、世界が動きだした
1776年11月16日、大陸会議の旗を掲げた船が西インド諸島のオランダ領セントユーステイシャス島に入港し、礼砲を放った。島の砦が答砲で応える。それはアメリカという「独立国」に対する最初の公的礼砲で、歴史の大きなうねりが始まった瞬間だった。本国イギリス政権担当者の無気力、参戦国オランダとフランスの国民感情・国家的背景などを分析し、アメリカ独立をめぐる18世紀の世界戦争を透徹した歴史観で描き出す。『八月の砲声』の著者最後の作品。(書評より)
【目次】
ⅠIIIV 「アメリカ合衆国の主権が最初に認知された場所」
ⅡIIV 黄金の岩
ⅢIV 海乞食―オランダの台頭
ⅣII 「途方もない企て」―アメリカ海軍
ⅤIII 海賊船―ボルティモアの英雄号
ⅥII オランダ人とイギリス人―もう一つの戦争
ⅦI ロドニー提督登場
Ⅷ フランス人の介入
ⅨII アメリカ革命の危機
ⅩIII 「ここで叩いておけばアメリカはこっちのものさ」
ⅪII 重大な瞬間
ⅫI 最後の機会―ヨークタウンの戦い
【出版情報】
書 名 : 『最初の礼砲』-アメリカ独立をめぐる世界戦争-
出版社 : 筑摩書房
刊行日 : 2020年6月10日
ISBNコード : ISBN:978-4-480-09991-4
JAN コード : 9784480099914
価 格 : 1700円+税
【大社淑子氏関連記事】
・「イーディス・ウォートンを読む」(2018年12月)
・「神よ、あの子を守りたまえ」出版のお知らせ(2016年12月)
・戦中戦後の思い出(前編)、・戦中戦後の思い出(後編)(2016年10月)
・「ホーム」 新刊のお知らせ(2014年4月)
・「ミューリエル・スパークを読む」(2013年12月)
【主な作品】
主な著書:
『ドリス・レッシングを読む』、『ミューリエル・スパークを読む』、
『イーディス・ウォートンを読む』(いずれも水声社)
『アイヴィ・コンプトン=バーネットの世界』(ミネルヴァ書房)など
主な訳書:
ドリス・レッシング『生存者の回想』、『シカスタ』(ともに水声社)、
トニ・モリスン『青い目がほしい』、『スーラ』、『ジャズ』、
『パラダイス』(いずれも早川書房)など
まったくの余談ですが、今回のお話は、筑摩書房さんから東京支部のホームページにお問い合せメールをいただき、それを大社さんにお取次ぎしたことから始まりました。本サイトが支部会員の役に立てましたこと、結果的に貴重な著書の出版にちょっぴり関われましたことを大変嬉しく存じます。今後とも皆様のお役に立てれば幸いです。
東京支部事務局
大社淑子さん(高02)が本年新刊として出版された、米国の作家 イーディス・ウォートンの作家論/作品論「イーディス・ウォートンを読む」をご紹介します。
美への憧れ・生への衝動
1921年に女性初のピュリツァー賞を受賞し、コスモポリタンとして生きたイーディス・ウォートン。いつの時代も変わらない社会と個人の葛藤、男女間の機微を多彩かつ冷徹に描いた代表作『エイジ・オブ・イノセンス』、『ハドソン・リヴァー・ブラケテッド』などを読み解きその魅力にせまる作家論/作品論。(書評より)
【目次】
第一章 美に生きる イーディス・ウォートンという作家
第二章 憧れの国イタリア Italian Villas and Their Gardens (1904)
Italian Backgrounds (1905)
The Valley of Decision (1902)
第三章 敗北の勝利 The House of Mirth (1905)
第四章 楽園追放 The Fruit of the Tree (1907)
第五章 バークシャーの冬、そして夏 Ethan Frome (1911)
Summer (1917)
第六章 愛の試練 The Reef (1912)
第七章 ペルシウスの敗北 The Custom of the Country (1913)
第八章 第二の祖国フランス A Motor-Flight through France (1908)
Fighting France from Dunkerque to Belfort (1915)
The Marne 1918)
French Ways and Their Meaning (1919)
A Son at the Front (1923)
第九章 ゴルゴンの眼The Age of Innocence (1920)
第十章 黙せる鍵盤 Old New York (1924)
第十一章 過去ふたたび The Glimpses of the Moon (1922)
The Mother’s Recompense (1925)
Twilight Sleep (1927)
第十二章 甲斐なき自己犠牲 Children (1928)
“Bunner Sisters”
第十三章 作家とミューズ Hudson River Bracketed (1929)
The Gods Arrive (1932)
第十四章 状況の妙 “Roman Fever”
“The Other Two”
第十五章 ヨーロッパ遠征 The Buccaneers (1938)
出版社:水声社
出版年:2018年6月
コード:ISBN:978-4-8010-0346-0 C0098
価格 :3000円+税
注文 :TSUTAYA、RAKUTENブックス、ヨドバシ.com、honto、HMV&BOOKS 他
大社淑子さんは、昭和25年に梅光女学院高等学校を卒業された高02回生です。昔の女学校といえば、まずお嬢様学校というイメージを持たれると思いますが、梅光の先輩方のお話を伺うと、活動的で精神的にも自立した方が多かったようです。
在校中にマッケンジー先生(第4代学院長)の英語の
授業によりシェイクスピアの楽しさに目を開かせられた大社さんは、その後英文学の道に進まれ、早稲田大学大学院文学研究科文学専攻博士課程を経て早稲田大学名誉教授に就任されました。毎年支部総会でお見かけする凛としたお姿は、同窓生の憧れです。
【東京支部HP関連記事】
「神よ、あの子を守りたまえ」出版のお知らせ(2016年12月)
戦中戦後の思い出(前編)、戦中戦後の思い出(後編)(2016年10月)
「ホーム」 新刊のお知らせ(2014年4月)
「ミューリエル・スパークを読む」(2013年12月)
主な著書:
『ドリス・レッシングを読む』、『ミューリエル・スパークを読む』(ともに、水声社)、
『アイヴィ・コンプトン=バーネットの世界』(ミネルヴァ書房)など
主な訳書:
ドリス・レッシング『生存者の回想』、『シカスタ』(ともに、水声社)、
トニ・モリスン『青い目がほしい』、『スーラ』、『ジャズ』、『パラダイス』(いずれも、早川書房)など
東京支部事務局
1月末にご紹介した制服写真集がついに完成しました!
裏表紙は校章(梅に光)をあしらい、メインカラーは制服と同じ紺色、トビラはネクタイのえんじ色、文字は襟のラインと同じ金茶色の、懐かしく上品なデザイン。全56ページ、フルカラーです。
写真集に登場する可愛らしいモデルさんは、正真正銘梅光学院高等学校の生徒達。私達の大切な後輩たちです。同じセーラー服でも世代によってネクタイの結び方が違ったり、スカート丈も異なるため、私達の頃はこんなではなかった。と思われる同窓生もいらっしゃるでしょう。しかしこれは、単なる制服の写真集ではなく、梅光生がいる学院や下関の街の風景の記録なのです。
セーラー服の梅光生・・・ その弾ける笑顔も、隣人に手を差し伸べる優しさも、思春期の憂いを帯びた眼差しも、堂々と誇らしげに歩く姿も、すべて下関の風景の1コマとして地元の皆様に親しまれてきました。
これまでごく当たり前に見られたその風景が、ある日を境に目の前から消えてしまう・・・
取り壊されたビルの跡地を見て、そこに何が建っていたのか思い出せないように、梅光生の思い出も程なく皆様の記憶から消えてしまうのではないか・・・
そのような思いから、同窓生の相山華子さん(高45)が発起人となって素晴らしい写真集が完成いたしました。これについては、3月6日の朝日新聞でも紹介されています。
梅光生にとって懐かしい思い出の場所・・・ 1枚1枚の写真にセーラー服姿の自分を重ね合わせると、青春の思い出が蘇ってきます。写真に小さく添えられた聖書の一節は、毎朝の礼拝で知らず知らずのうちに覚えたものばかり。卒業後も折にふれ人生を導いてくれた言葉です。
本写真集は、2月末の同窓会入会式で高3の生徒たちに卒業記念品として贈呈されました。OGおよび梅光を愛する一般の皆様からも多くのお問い合わせをいただいております。
購入ご希望の方は、必要事項をご記入の上、下記アドレスまでお知らせください。
価格は1冊2000円プラス送料です。
【宛先】
baikophotobook@gmail.com
【必要事項】
・氏名
・ご住所
・お電話番号
・希望冊数
想い出の1冊、ぜひお手にとって御覧ください。末永くご愛蔵いただければ幸いです。
東京支部事務局
大社淑子さん(高02)がこのたび米国の作家 トニ・モリスンの小説「神よ、あの子を守りたまえ」の訳本( トニ・モリスン コレクション)を出版されました。
「彼女の名はブライド。
漆黒の肌に白い衣装をまとう
たぐいまれな美女。
仕事でも才覚を評価され、
まったく不満のない恋人がいる。
しかしその完璧な生活は、
突如としてその恋人が
『おまえは、
おれのほしい女じゃない』
と言ったときから崩壊する。
突然去った恋人を追って
車を走らせた彼女が、
思いもよらない旅の果てに
出会うものとは?
ノーベル賞作家が初めて現代を舞台として描いた傷を抱えた子供と
大人たちの物語。」
トニ・モリスン(Morrison Toni)
1931年、オハイオ州生まれ。現代アメリカを代表する小説家。ハワード大学を卒業後、コーネル大学大学院で文学の修士号を取得した。以降、大手出版社ランダムハウスで編集者として働きながら、小説の執筆を続け、1970年に『青い眼がほしい』でデビュー。1973年には第二長篇『スーラ』で全米図書賞の候補となった。1977年の第三長篇『ソロモンの歌』は全米批評家協会賞、アメリカ芸術院賞に輝き、第五長篇となる1987年の『ビラヴド』(以上すべてハヤカワepi文庫)でピュリッツァー賞を受賞した。1993年にはその多大な文学的功績に対し、アフリカン・アメリカンの女性としては初めてのノーベル文学賞が授与されている
出版社: 早川書房
出版年: 2016年11月
コード: ISBN 978-4-15-209649-4 (4-15-209649-7)
価格 : 3200円+税
注文 : Hayakawa Online、amazon、楽天市場、TSUTAYA online、e-hon 他
大社淑子氏プロフィール
日本の英文学者、早稲田大学名誉教授。okoso
1931年福岡県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。早大法学部教授を経て、2002年定年後名誉教授。
英文学を専攻し、現代の英米女性作家を研究、翻訳。特に米国黒人女性作家トニ・モリスンの翻訳で知られるが、アイヴィ・コンプトン=バーネット、ドリス・レッシング、ミューリエル・スパークの研究書も出している。
トニ・モリスン関連著書・翻訳書
東京支部事務局
大社淑子さん(高02)がこのたび、米国のノーベル賞作家 トニ・モリスンの作品「ホーム」を翻訳されました。
大社さんは、英文学を専攻し、アイヴィ・コンプトン=バーネット、ドリス・レッシング、ミューリエル・スパーク等、現代の英国女性作家を研究。トニ・モリスンをはじめ多くの作家の著書を翻訳しておられます。
書評:
BOOK asahi.com (小野正嗣 / 作家・明治学院大学准教授)
日本経済新聞 (藤井光 / 同志社大学准教授)
出版社:早川書房
出版年:2014年1月25日
コード:ISBN : 978-4-15-209435-3 C0097
本体価格:2,400円+税
注文:ハヤカワ・オンライン、amazon、楽天ブックス
耳より情報:
「美しい絵の崩壊」 ノーベル賞作家ドリス・レッシングの作品が映画化され、
5月31日(土)より公開されます。大変美しい素敵な映画だそうです。
東京支部事務局
大社淑子さん(高02)がこのたび英国の作家 ミューリエル・スパークの作家論/作品論「ミューリエル・スパークを読む」を出版されました。
「薫り立つ文体とエスプリ、
グロテスクなまでの人間模様……。
いま、もっとも再評価が求められている英国の作家、ミューリエル・スパーク。有無を言わせない圧倒的な叙述によってエスカレートする、愛、諧謔、そして暴力。比類ない魅力をたたえたその文学を概観する、必携の作家論/作品論。」(書評より)
出版社:水声社
出版年:2013年11月
コード:ISBN/ISSN 978-4-89176-998-7 C0098
価格 :3200円+税
注文 :amazon、楽天ブックス、TSUTAYA online、ヨドバシ.com 他
大社淑子氏プロフィール
日本の英文学者、早稲田大学名誉教授。
1931年福岡県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。早大法学部教授を経て、2002年定年後名誉教授に就任。
英文学を専攻し、現代の英国女性作家を研究、翻訳。特に米国黒人女性作家のトニ・モリスンの翻訳で知られるが、アイヴィ・コンプトン=バーネットの研究書も出している。
著作一覧
【著書】
【共編著】
【翻訳】
【参考】
(出典:ウィキペディア)
東京支部事務局
大学日文科卒業、博士課程前期を修了された大塚順子(旧姓・木下)さんが、近日、櫻の森通信社から「ペンと小筆による美文字レッスン」を出版されます。
大塚(婉嬢 えんじょう)さんは梅光女学院大学日文学科書道課程を修了。吉野松石、今井凌雪に師事し、現在、雪心会(せっしんかい)会員、読売書法展評議員、日本書芸院二科審査会員として活躍中です。日展にも5回の入選を果たしておられます。
先日は、NHKのラジオ番組で、美しい文字を書くにはというお話しをされています。
出版年:2013年09月予定
価格 :¥1,260
大塚さんのホームページ : http://www.luvargent.com/otuka/index.html
東京支部事務局
『 櫻の森塾◎第50回/記念講座
文学が人生に相渉る時
~佐藤泰正◎文学逍遥七五年を語る~ 』
大学日文科卒業、博士課程前期を修了された大塚順子(旧姓・木下)さんが、東方書店から中国語テキスト「中国語おさらいドリル マーキングで覚える基本構造」を出版されました。