梅光学院高等学校同窓会
2018年12月31日

「イーディス・ウォートンを読む」

大社淑子さん(高02)が本年新刊として出版された、米国の作家 イーディス・ウォートンの作家論/作品論「イーディス・ウォートンを読む」をご紹介します。

 

美への憧れ・生への衝動
1921年に女性初のピュリツァー賞を受賞し、コスモポリタンとして生きたイーディス・ウォートン。いつの時代も変わらない社会と個人の葛藤、男女間の機微を多彩かつ冷徹に描いた代表作『エイジ・オブ・イノセンス』、『ハドソン・リヴァー・ブラケテッド』などを読み解きその魅力にせまる作家論/作品論。(書評より)

 

目次
第一章 美に生きる イーディス・ウォートンという作家
第二章 憧れの国イタリア Italian Villas and Their Gardens (1904)
Italian Backgrounds (1905)
The Valley of Decision (1902)
第三章 敗北の勝利 The House of Mirth (1905)
第四章 楽園追放 The Fruit of the Tree (1907)
第五章 バークシャーの冬、そして夏 Ethan Frome (1911)
Summer (1917)
第六章 愛の試練 The Reef (1912)
第七章 ペルシウスの敗北 The Custom of the Country (1913)
第八章 第二の祖国フランス A Motor-Flight through France (1908)
Fighting France from Dunkerque to Belfort (1915)
The Marne 1918)
French Ways and Their Meaning (1919)
A Son at the Front (1923)
第九章 ゴルゴンの眼The Age of Innocence (1920)
第十章 黙せる鍵盤 Old New York (1924)
第十一章 過去ふたたび The Glimpses of the Moon (1922)
The Mother’s Recompense (1925)
Twilight Sleep (1927)
第十二章 甲斐なき自己犠牲 Children (1928)
“Bunner Sisters”
第十三章 作家とミューズ Hudson River Bracketed (1929)
The Gods Arrive (1932)
第十四章 状況の妙 “Roman Fever”
“The Other Two”
第十五章 ヨーロッパ遠征 The Buccaneers (1938)

 

出版社:水声社
出版年:2018年6月
コード:ISBN:978-4-8010-0346-0 C0098
価格 :3000円+税
注文 :TSUTAYARAKUTENブックスヨドバシ.comhontoHMV&BOOKS 他

 

 

大社淑子さんは、昭和25年に梅光女学院高等学校を卒業された高02回生です。昔の女学校といえば、まずお嬢様学校というイメージを持たれると思いますが、梅光の先輩方のお話を伺うと、活動的で精神的にも自立した方が多かったようです。

 

在校中にマッケンジー先生(第4代学院長)の英語の
授業によりシェイクスピアの楽しさに目を開かせられた大社さんは、その後英文学の道に進まれ、早稲田大学大学院文学研究科文学専攻博士課程を経て早稲田大学名誉教授に就任されました。毎年支部総会でお見かけする凛としたお姿は、同窓生の憧れです。

 

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戦中戦後の思い出(前編)戦中戦後の思い出(後編)(2016年10月)

「ホーム」 新刊のお知らせ(2014年4月)

「ミューリエル・スパークを読む」(2013年12月)

 

主な著書:
『ドリス・レッシングを読む』、『ミューリエル・スパークを読む』(ともに、水声社)、
『アイヴィ・コンプトン=バーネットの世界』(ミネルヴァ書房)など

主な訳書:
ドリス・レッシング『生存者の回想』、『シカスタ』(ともに、水声社)、
トニ・モリスン『青い目がほしい』、『スーラ』、『ジャズ』、『パラダイス』(いずれも、早川書房)など

 

 

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